つい先日、国から「体の健康をまもるためにお口の健康を守ろう」という骨太方針2019が、
日本歯科医師会より「オーラルフレイル対応マニュアル」がそれぞれ公開されました。
超高齢化社会へ向かう中、健康寿命をのばすための重要な取り組みに歯科医療が深く関わる事を示された形です。
さて、オーラルフレイルとは何でしょうか。
「フレイル」とは、虚弱状態、と訳されます。
病気や要介護状態とは違いますが、
からだの機能や状態が衰えており、放っておくと病気の状態へ傾いてしまう、
そういった事を指します。
「オーラルフレイル」とは、全く噛めない、食べられない訳ではないけれど
昔と比べて食べにくくなった、固いものを食べられない、避けるようになった
そういった状態を言うことばです。
このオーラルフレイルが注目される理由とは、
という理由からです。
オーラルフレイルの人が抱えるリスクとは、
からだのフレイルや要介護になるリスクが2.4倍
死亡リスクが2.1倍になるという事が疫学研究で示されています。
しかし、この「フレイル」の状態の特徴は、
生活習慣を見直したり、運動やトレーニングをすることで健康状態に戻る事ができる
という点にあります。
もしもお口の中で噛めない所がある
歯が抜けたあとに放っておいた所がある
そのような心当たりがありましたら、早めに一緒に治療を行いましょう。
噛みにくいから食べる量が減ってきた、食べ物が柔らかいものに偏ってきた
そのような場合は、ムリのない範囲で歯ごたえのあるものを献立に入れたり
意識して回数をよく噛むようにしましょう。
お口はからだの栄養の入り口というだけでなく
おしゃべりしたり、笑ったりするという人生の楽しみを与えてくれる部分です。
一生楽しく、美味しく過ごすために一緒にケアしていきましょう。
高橋歯科ではみなさんのご相談をお待ちしております。